株式会社D-innovation様は、地域の「美味しい」を魅力発信の根源として捉え、特産品への作り手の思いや歴史なども含めて商品として全国に届けられています。 この度あわえが主催するマッチングイベントへの参加がきっかけで、広島県神石高原町にサテライトオフィス進出を果たされました。その背景や今後の展望について代表取締役の新田 様と田中 様にお話しをお伺いしました。
地方の“特産品”に関わるビジネスを始めたきっかけ
あわえ:「なぜ、地方の“特産品”に関わるビジネスを立ち上げようと思われたのですか?」
新田 様:「地域に埋もれてしまっている特産品がたくさんある、と気づいたことがきっかけです。」
あわえ:「具体的にはどんなきっかけだったのでしょう?」
新田 様:「岐阜県銘菓の栗きんとんを、友人からお土産でもらったんですが、めちゃめちゃ美味しかったんです。今までの栗きんとんのイメージが覆されるくらい、衝撃的な出会いでした。」
あわえ:「それはよっぽどですね。私も食べたくなってきました。」
新田 様:「今までは全然知らなかったんですけど、都内の百貨店で取り扱いもされていたんですよ。視界には入っていたと思うんですが、今までは気づかなかった。そこに違和感というかもったいなさを感じたのがきっかけですね。」
あわえ:「美味しいだけで消費者に届けるのはなかなか難しいんですね。」
新田 様:「そうなんです。[県内知名度]と[県外知名度]の差が50%以上(例えば地域の人は70%以上知っているけど、地域外の人は20%しか知らない)のものがたくさんある事実を知りました。」
あわえ:「そんなに格差があるんですか?!それで特産品の販売力や PR 力強化のご支援されているのですね。特産品からわかる地域の魅力ってどんなところにあるとお考えですか?」
新田 様:「たとえば、その地域独自に引き継がれた技術や技法を使っていることやその地域の気候や風土だから収穫される産品が原材料になっていることなどの地域性と、やはり作り手や地元の人たちが美味しいと語れるストーリーがあることですかね。」
あわえ:「その地域ならではのものが、たくさんありそうですね。」
新田 様:「特産品1つでは表現が難しいのですが、その地域の複数の特産品に関して作り手のお話とかを聞いて俯瞰してみると、その地域らしさが垣間見えるんです。そんな特産品の集合が織りなす雰囲気を感じてもらって、その地域に興味を持ってもらえるようになれたらうれしいです。」
あわえ:「それで御社のサービスは、御社と選択した地域の方が選んだ複数の商品が届けられるんですね。到着するまで楽しみですし、1品よりもその地域の雰囲気やイメージを感じられますね。」
マッチングイベントのやみつきポイント
あわえ:「地方と関わることが多いと思うので、弊社のマッチングイベントを知ってくださったのだと思うのですが、かなりの確率でリピートしていただいているとか?(笑」
新田 様:「私、あわえのマッチングイベント大好きなんですよ(笑。 他のマッチングイベントって、前提の縛りが若干きつく感じるんですよね、進出する前提で出席しなきゃいけないみたいな。」
あわえ:「前提が違うと、そのプレッシャーも少し和らぎますかね?」
新田 様:「企業側としても必ず進出するというよりは、どんな事業をやっていこうか、どんな自治体さんがいるのかと手探りで進めていることも多いので、そのあたり自治体さんと気軽な商談ができるマッチングイベントはありがたい機会ですね。自治体さんとの温度感を徐々に合わせていける気がします。」
あわえ:「そう言っていただけると嬉しいです。今回そのサテライトオフィス進出をされた神石高原町との出会いもマッチングイベントですね。」
田中 様:「はい。自治体の担当者が、自分たちの事業について理解してくださって、だったら特産品知るためにも一度現地を見に来てよとお誘いいただいて。そこからあっという間に進出でした(笑。」
あわえ:「イベント参加後すぐに視察に行かれていますよね。実際に行ってみていかがでしたか?」
田中 様:「行ってみると単なる視察ではなく、地元事業者さんや私たちが一番仕事で関わることの多い道の駅の方々とおつなぎいただきました。すごく熱心に対応してくださって、新しい取り組みを進めよう、地域課題を解決しようという思いがひしひしと伝わってきました。」
事業展開のみではなく、進出に至ったわけ
あわえ:「御社のサービスは、必ずしも現地にサテライトオフィスがなくてもその地域のお仕事はできるのではと思うのですが、なぜ神石高原町とサテライトオフィス進出という形で関わろうと思われたのですか?」
田中 様:「一言で言えば、ここでの事業発展性を感じたからです。」
あわえ:「具体的にはどのようなところでしょうか?」
田中 様:「2つありまして、1つ目は先ほども申し上げたように自治体さんも熱いのですが、地元の企業さんも含めて地域を一緒に盛り上げようという雰囲気ができていました。2つ目は自治体さんや地元の方が取り組まれようとしていることと私たちがお手伝いできることがマッチングしたことです。詳細はまだお答えできませんが、特産品を軸にした地域の魅力発信を多角的に支援する予定です。」
あわえ:「もう具体的な案件の話までご相談があるのですね。ボランティアではないので、事業としての発展性があるかも大事ですし、そのみんなで盛り上げようという雰囲気があると事業も加速していきそうですね。」
今後の展望
あわえ:「それでは、今後の展望についてお聞かせください。」
田中 様:「道の駅のWebサイト立ち上げをはじめとして、神石高原町をより地域外にPRしていって、神石高原町に関わりたいという人を増やしていきたいですね。PR関係の仕事に関わる方って都市部の人材が多いんですが、長期的には神石高原町出身の方やゆかりがある方を採用してできたらいいなぁと考えています。」
あわえ:「それは楽しみですね!お二人は、いずれはご自身の地元でも事業展開したいなと思いますか?」
新田 様:「はい、二人ともいずれは地元に帰らなくてはと思っているので、自分たちの地元でもタイミングや環境が整い次第チャレンジしたいですね。」
あわえ:「今後の事業展開、私も楽しみです。マッチングイベントも引き続きお待ちしております。」
新田 様、田中 様、インタビュー取材へのご協力誠にありがとうございました。
■あわえのマッチングイベントについてはこちら:https://awae.co.jp/matchingevent/
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